ホワイトニングで逆に歯が黄ばむ理由

ホワイトニングをして歯が黄ばむ原因

歯のホワイトニングには通常、過酸化水素や過酸化尿素などの劇薬と言われる薬液を使って歯の内側から歯を白くしていきます。

歯医者さんで行うホワイトニングでは1日〜2日、自宅で行うホームホワイトニングでは2〜3週間程度で歯が白くなっていきます。

この期間、歯はかなり敏感な状況になっていて、口に含む食べ物や飲み物の色が歯に着きやすい状態となっています。

この期間にコーヒーや紅茶、カレーなどの着色の強い食べ物や飲み物を口に含んでしまうと、その色が歯に着色してしまいます

なのでホワイトニングの期間には茶区の強い食べもの、飲み物の制限が必要になります。

歯が変色する理由

そもそもなぜ歯は変色するのでしょうか?

原因が分かれば対策が分かるように、歯の変色の原因を理解して、しっかり自分の歯を守りましょう。

加齢

一般的な歯の変色の原因は加齢によるものだと言われています。

歯の表面は半透明のエナメル質で覆われています。その下に象牙質という黄色い層があります。

象牙質の色は年を重ねるに従って濃くなっていきます。一方、エナメル質の方は少しづつ薄くなっていきます。

なので加齢によって、もともと白いエナメル質が薄くなり、下の黄色い象牙質が徐々に現わになっていくというのが加齢による歯の変色の仕組みです。

食べ物

歯は外側からの着色にも影響を受けます。

その代表的なものは私たちが日々口にしている食べ物(飲み物)です。

歯に色がつきやすいのもとしては、コーヒー、紅茶、日本茶、烏龍茶、赤ワインなどの飲み物。

ぶどう、ブルーベリー、木いちご、カレーなの食べ物も歯に影響を与えます。

これは食べ物に含まれる着色成分が最初歯に付着して汚れなります。それは次第にエナメル質の中に染み込み普通に歯磨きをしただけでは落とせなくなり変色するという仕組みです。

喫煙

タバコに含まれるヤニが歯に付着することによって歯は変色します。

飲み物や食べ物などの変色は自然に黄色っぽく変色するのに対して、タバコによる変色は不自然に黒っぽくなります。

特に、咥えタバコをよくされている方はヤニによる変色を受けやすいと言われています。

タールなどは特に関係なく、タバコ全般が同じように歯に影響を与えます。

余談になりますが、喫煙によって歯茎まで黒っぽく変色します。

それは歯茎の毛細血管に悪影響が生じるためですが、タバコは歯の変色というより、その人の印象にも悪影響を与えかねない大変危険な嗜好品です。

嗜まれる方は、注意してください。

神経の損傷

ハリセンボン箕輪はるかの神経を抜いた歯
歯の中には神経が通っています。

前歯で一本、奥歯で三から四本の神経が通っています。

虫歯などの治療によってこの神経を抜く時が発生します。

そうすると時間の経過とともに歯に栄養が通わなくなり、歯が茶色っぽく変色します。

大抵の場合神経を抜くと、自然な形で残されている周りの歯と比べて一本だけ不自然に変色するため、かなり目立ってしまいます。

芸能人だとハリセンボンの箕輪はるかさんの前歯が神経を抜いた歯として有名ですね。
※箕輪はるかさんは、2015年6月に番組の企画で前歯の治療にあたっています。

⇒ 箕輪はるかの前歯が生き返った方法(現在と昔の比較写真アリ)

そして変色するだけでなく、神経を抜いた歯は栄養が届かないのでかなり弱くなります。

言い換えると歯がもろくなります。

スルメやせんべいなどの硬いものを食べる時に欠けてしまう恐れもありますが、これとは上手に付き合っていくしかありません。

ホワイトニングの効果が半減してしまう原因

ホワイトニングをすると、歯の表面のペリクルという膜を除いてしまいます。

ペリクルとは、歯を守るエナメル質に酸が浸透しないように、守る役目があります。

ペリクルは、約12時間から24時間の間に再生させます。

その間に、歯のエナメル質を壊し、黄ばみや汚れの原因になる酸を口にすると、ホワイトニングの効果は持続しません。

なので、ホワイトニング後の24時間は、たばこは我慢したほうが良いでしょう。

コーヒー、お茶、ワイン、カレー、やきそば、色の濃い野菜や果物も控えたほうが良いです。

ホワイトニングの効果を半減させない対策

上記でもあるようにホワイトニング直後の歯はとても敏感な状態であると言えます。

この敏感な状態であるホワイトニング後ですので約1週間は、ホワイトニング用の歯磨き粉を使うことをおすすめします。

ホワイトニング効果のある歯磨きは歯が白くなるだけでなく、フッ素などが配合されている為、汚れが付きにくくなるというメリットもあります。

ホワイトニング後の歯は、無防備な状態ですので、普段より気をつけないといけません。

せっかくきれいな白い歯を手に入れても、アフターケアを手抜きしてしまうと意味がありません。

意味がないだけでなく、最悪なケースで言うと前よりも歯が黄ばんでしまうということも考えられます。

ホワイトニングの効果をしっかりと受けられるように、アフターケアもしっかりして、きれいな白い歯を保ちましょう。

ホワイトニングの持続性

まず、ホワイトニングにより白くなるまでの期間は、個人差がありすぐに真っ白になる方、何回もしないと白くならない方がいます。

しかし、時間の差こそあれ、きれいな白い歯は手にいれることができます。

一般的にホワイトニングによる白さは、平均で約3ヶ月から1年持続すると言われています。

持続期間も個人差(喫煙習慣、コーヒー、カレーなど着色の強いものを口にする頻度によって変わる)があり、ホワイトニング方法によっても違います。

歯科で行うオフィスホワイトニングという方法は、3ヶ月から半年に1回。

自宅でできるホームホワイトニングは2年から3年に1回診察、または追加でホワイトニングが必要です。

これを”タッチアップ”といいます。
※タッチアップとはアフターケアのことをさします。

歯磨きや食べ物などでも持続期間に影響があるので、持続させたい方は生活習慣も気をつけると良いでしょう。

ホワイトニングで歯が黄ばむまとめ

歯を白くしようとしてホワイトニングを行ったのに、逆に黄ばんだら目もあてられませんよね。

ホワイトニング期間中の食べ物、飲み物には十分注意してホワイトニングに励む必要がありますね。

最近ではホワイトニング効果の高い歯磨き粉もでていますので、お仕事の都合で歯医者さんに行く時間がない方などにおすすめです^^

歯医者さんでのホワイトニングに比べて、価格も安く、自分の都合でホワイトニングが行えると自宅でホワイトニングに励む方が増えていますね。